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着物姿

2008.01.05 *Sat
「今年はみんなで着物を着ないか?」
そんなブラスカの一言が始まりだった。
もちろんオレとアーロンは着物なんて持っていない。
ブラスカが事もなげに「作ればいい」なんて言うもんだから、面白そうだってことでホイホイ出掛ける事になったのだった。

反物の山を目の当たりにしたオレは思わず「うへぇ」と顔を歪めた。
正座したブラスカは慣れた様子でそれらを手に取り吟味している。
「どんなのがいいとか、イメージはないかい?希望は?」
「そうさなあ…龍が入ってたりとか」
「まったくジェクトは悪趣味だね」
反物から目を上げもせずに淡々と言われ、反論する気も起きずに横に胡座をかいた。
「アーロンは?」
「向こう見てるぜ」
アーロンの方を親指で差しながらブラスカに顔を寄せる。
「アーロンの着物、振袖でいーんじゃねえ?」
声を潜めてニタニタと笑うオレに、ブラスカは眉を寄せてこっちを一瞥した。
「本当に悪趣味だね、君」
「何言ってんだよ、想像してみろって」
ブラスカは怪訝な顔でオレの顔を見ていたが、頭にその絵柄を浮かべてみたようだ。
「……ちょっとヤバイね」
「ダメかぁ?かなりくると思ったんだけどな」
「いや、いい意味で」
「だろ?だろ?」
あの黒髪をアップにして艶やかな装いを恥じらい頬を赤らめる姿を想像して顔がにやける。
無理矢理着せた後ですぐ無理矢理剥ぐことになりそうだが、それもまた一興だ。
「けどアーロンに言ったら殴られそうだしな」
奥の方で店員と何か話しながら真剣に選んでいる姿を見ると、冗談でも言い出せる空気ではない。
「言わなければいい。採寸だけして勝手にこっちで作ってしまえば問題ないだろう?」
にこやかに笑うブラスカの目はマジだ。
そんな会話を交わしてるとは知りもしないアーロンがこちらに戻ってきた所でブラスカが立ち上がった。
「すまない、ちょっとユウナの着物も仕立ててやりたいから女性の物を見てくるよ」
アーロンにそう声を掛けたブラスカは、背中を向ける前にオレの方をちらっと見て口許を緩めた。
数歩行ったかと思うと「そうだ、」と振り返り、アーロンに再び向き直る。
「参考までにアーロン、君の好きな色は?」
「赤、ですね…でもユウナには他の色の方が似合うかと」
「そうだね。赤はユウナより君の方が似合う」
満面の笑みを浮かべて頷いた後で歩き出したブラスカの背中を眺めながら、鬼だな…と思う。
が、先程よりも鮮明に想像出来るようになったアーロンの晴れ着姿に、オレの期待は深まるばかりだった。

………………………………………

結局着せるの失敗して、着物を横取りされたジェクトが打掛的にパンツのまま羽織るとか
ルーズに髪結わいたりなんかしたら意外にカワイイかも(私が悪趣味なのか)
萎えてゲンナリしたブラスカの八つ当たりに遭うだろーが
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テンプレート配布者:サリイ (素材:ふるるか) ・・・ 
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