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夕焼けこやけ

2007.09.20 *Thu
太陽が落ちていく。
辺りは空と同じように赤い空気で染まっている。
公園の隅に備えつけられたベンチに向かって歩みを進めると、こちらに気付いた人影がプイっと顔を背けた。
「やっぱりここか」
無視されるのは承知で声を掛けてみるも、予想通り返答は返らない。
嫌な顔をされても構わずに隣に腰を降ろした。
「昔っからおめえは拗ねるといっつもここにいたもんな」
半ベソをかきながら赤く染まった金髪を小刻みに揺らしていたあの頃。
変わらずにここにいる息子に思わず笑いを漏らす。
「アーロン心配してんぞ」
「アーロン」という名前にぴくりと反応を示す辺りが、我が息子ながらカワイイもんだ。
「…心配なんかしてるわけない」
ふて腐れた顔を横に背けたままボソリと零す。素直じゃないとこはオレにそっくりだ。
アーロンと喧嘩して家を飛び出したものの、引っ込みがつかなくなって帰るタイミングを失っているのだろう。
「おら、帰るぞ」
「…やだ。一人で帰ればいーだろ」
強引に腕を引いてみたが、ティーダは腰を上げようとはしない。
どこまでオレに似てんだよと苦笑する。
「おめえが帰らねえと晩飯になんねえんだよ」
無理矢理立たせ、そのまま腕を掴んで歩き出すと、今度は黙ってされるがままになる。
『しょうがない』というポーズを取り続ける為なのか、ティーダは掴んだ腕を振り払うこともしない。
手を繋ぐ代わりに腕を引き、夕焼けに染まる公園を会話もなく横断する。
二人には悪いが、こんな状況でも息子の手を取り歩ける事を、オレは楽しんでいた。

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痴話喧嘩か>アロティ
アーロン家でやきもき中。
夕焼けってなんだか物悲しい。
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