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彼岸花

2007.09.18 *Tue
「こりゃすげえな」
辺り一面が赤に染まる光景は圧巻だった。
まるで燃えているようにも見える花弁が風に揺れている。
よく見ようとしゃがんで手を伸ばすと、アーロンがそれを制した。
「いくら腹が減っていても口に入れるなよ」
「そんなに意地汚くねえよ」
ムッとして振り返ればアーロンは不快そうな表情を浮かべていた。
「彼岸花。別名、死人花。有毒だ。昔は飢餓時の食用にもなっていたらしいが、それで命を落とした者も多い」
「へえ。綺麗な花には毒がある、てか」
「それを言うなら『トゲ』だ」
冗談を冷たくサラリと流し、「何にしろ不吉な花だ」とアーロンは彼岸花の群生から目を逸らした。
「どっちにしろ、おめえみてえな花だな」
おどけて言うも、今度の冗談には反応も示さない。
聞こえないふりをされ無視されるのが1番ダメージが大きいのをよくわかっているようだ。
「でもね、アーロン、『天上の花』とか『相思華』とも言うんだよ」
それまで黙っていたブラスカが口を開く。
「花言葉も『悲しい思い出』というものもあれば、『想うはあなた一人』というものもある」
「やけに詳しいじゃねえか」
「妻の影響でね、勉強したんだ」
肩を竦めて笑うブラスカの言葉にアーロンは視線を花に戻した。
「私は嫌いじゃないけどな。見ている分にはこんなに綺麗なんだ、不吉だと決めつけて忌み嫌うのは勿体ない」
赤い海原のような花々を見渡しながら、ブラスカは一歩前に出てアーロンの横に並んだ。
「『葉は花を想い、花は葉を想う』――君達みたいじゃないか」
アーロンは困った顔でブラスカをチラリと見た。
君達、ねえ。どう考えても『私達』の間違いだろ。
そう言い掛けてしゃがんだまま二人を見上げるとアーロンと目が合った。
うろたえる様に目が泳ぐ様を見て、小さな期待を胸にオレは言葉を飲み込んだ。

………………………………………

長ったらしい。上に説明ったらしい。上に意味がわからないアーロンの不機嫌加減。
彼岸花って、奥が深い(?)
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