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停電

2007.09.11 *Tue
耳をつんざくような激しい爆発音が鳴り響いた。
直後、家中の全ての電気がプツリと消え、視界は突如濃い闇に覆われた。
「何!?停電っスか!?」
左の方から慌てるガキの声。
「雷、どこかに落ちたようだね」
右の方から落ち着き払ったブラスカの声。
「懐中電灯、持ってくるか?」
すぐ隣から聞こえる、アーロンの声。
オレ達は夕食後ソファーに座ってのんびりまったりテレビを見ている所だった。
雨が入らぬよう閉めきってあった部屋は明かりが差すこともなく真っ暗で、何も見えない。
「そんなに慌てねえでもいいんじゃねえか?すぐ復旧するかもしれねえしよ」
言いながら横に手を伸ばすと、すぐアーロンの手にぶつかった。
触れた瞬間びくりと跳ねて引かれかけた手を捕まえる。
指を絡ませて握ればおずおずと握り返してきた。
「そうだね、最悪朝まで復旧しなくても、とりあえず今夜はもう寝るだけだし」
「けど、こんなに真っ暗じゃ家の中でも転びそうだよな~」
まだ目は暗闇に慣れてこない。
続くガキとブラスカの会話を聞きながら、空いた方の手でアーロンの頬を探り当てた。
アーロンがその手から逃れようと身を反らすより素早く、オレは唇を奪う。
極力音を立てないように、それでいて執拗に舌で攻め立てると、徐々に
アーロンの息が上がっていくのがわかった。
二人の会話が続いているうちに解放してやる。
いくら何も見えていないといっても、さすがに二人がいる前ではアーロンも何も文句が言えないはずだ。
握り返される手には先ほどより力が篭っている。
「段々目も慣れてきた気もするけど、やっぱり真っ暗って不便じゃないっスか?」
不満そうな声を出すガキの輪郭さえもぼんやり見えるかどうかといった程度の闇。
「こういうシチュエーションもたまにはいいんじゃねえ?なあ、アーロン」
「…え?あ、いや…」
オレの言葉の本意を唯一理解しているアーロンのうろたえぶりは、ガキに違う誤解を持たせたようだ。
「あれ?アーロン暗いのダメだっけ?」
「駄目なわけでは…」
「うわ~、超意外!」
勝手にアーロンの弱点を発見した気になって笑うガキの言葉にブラスカが乗っかる。
「怖いんだったらジェクトに手でも繋いでもらったら?…もう繋いでたりしてね、ふふ」
「!!」
繋いだ手から酷く動揺した様が伝わってくるも、解かれる素振りもなくて、気を良くしたオレは手の甲にキスを落とす。
相変わらずブラスカは勘が鋭い。
もし今ここで電気が復旧したら、しっかり握ったこの手をアーロンはどう釈明するんだろうかと想像して、オレはこみ上げてくる笑いを必死で堪えた。

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見えてないけど実は人前、なシチュエーションにアーロンもテンション上がること請け合い。
後は寝るだけだしね!(どういう意味
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