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2007.08.19 *Sun
その場所は薄闇に支配されていて、天を覆い隠す鬱積した黒い雲から地上に向かい突き下ろされる光の筋。
時折辺りを白くする稲妻は獲物を狙い猛る龍が降ってくるように見えた。
「こりゃすげえな」
初めて見る光景に口笛を吹いた。雷も見ている分には綺麗なもんだ。
「避雷搭を渡るように歩けば雷は避けられるんだ。でも、ここには面白いシステムがあってね」
ブラスカが言うには、雷を連続して避けた回数で記念品を貰えるのだそうだ。
誰がカウントしているのだろう。何にしても暇な奴だ。
とりあえず、先に進む前に恒例のスフィア撮影をアーロンに頼む。家に持ち帰り息子に見せたら、怖がって泣くかもしれない。
「オレらはこの雷の中を歩いて進んだんだぜ」と話してやったら驚くだろう。ザナルカンドにこんな場所はないのだから。
しかし、渋々スフィアを取り出したアーロンの前で見事に記念すべき一度目の落雷を受ける羽目になった。せっかくの土産が台なしだ。
その後も、雷はなぜかオレを目掛けて落ちてくる。三人の中で1番背が高いのだから当たり前なのかもしれないが。
「来るよ」ブラスカがそう言った直後、全身に衝撃を感じた時には体が地面に伸びている。二人はさっさと避けているのか、平然と立っているのに、だ。
「ブリッツ選手だろう、動態視力と反射神経はないのか」
一度目の落雷を受けた時には笑って見ていたアーロンも、何度か連続で倒れた後で半ば呆れたように聞いてきた。あいにくオレの仕事はボールを追い掛ける事で、雷を避ける練習などしたことがない。
「この分だと私達は景品を諦めるべきかもね」
どうせなら景品を貰って行こうと話していたのだが、確かに怪しくなってきた。それでも何が貰えるのかは興味がある。珍しい土産が手に入るかもしれない。
「諦めんなよ。ちいと足止め喰らうかもしれねえがもうちょい頑張ってみようぜ」
「あんたがいる限り無理だ」
励ましたつもりが、あんたが言うなという顔でアーロンにバッサリと斬られる。
「仕方がない、避雷塔に沿って歩こう。ジェクトがいくら体力だけはあると言ってもそろそろ疲れたろう、それとも…慣れてきたかな?」
ブラスカまでさらりと酷い事を言う。
「慣れるわけねえだろ、痛いんだぜ」
「それじゃあ、やっぱり落雷避けは断念するしかないね」
そんな風に言われて、はいそうですか、と言うように出来ていたら今の自分はない。逆にやってやろうじゃねえかと燃えるクチだからこそブリッツ選手としてやってこれたのだ。
それに、今ここで逃げたらこの先ずっとアーロンに「あの時は、」と言われ続けるに違いない。既に目が隠しもせずに批難の色を表している。
「いや、オレはやる。これから本気出すから見てやがれ!」
腕を挙げビシッと天に向かい指をさして宣戦布告をすると、それを嘲笑うかのように避雷針代わりとなった腕にまた龍が噛み付いた。
「…駄目ですね」
「…駄目だね」

………………………………………

雷避け苦手です。
何てったって15回とかorz
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テンプレート配布者:サリイ (素材:ふるるか) ・・・ 
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