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花火

2007.08.18 *Sat
ドンッ、と腹の底に重く響く音。
次いで夜空を艶やかに彩る大輪の花に皆が感嘆の声を漏らす。
円の中心から伸びた花弁が夜空をゆっくりと流れ落ち、海面でジュッと音を立てた。
「すげえ。特等席じゃん。こんな場所いつ見つけたんだよ」
足場の悪い岩場を懐中電灯で照らしながら進む間は文句ばかり言っていた息子も、闇夜の中でもわかるほどに目を輝かせている。
「まあ、な」
曖昧に答えを返し次々に打ち上げられる花火を見上げる。
一人ずつ距離を置いて座りながらも、顎を上げた姿勢のままその迫力に目が離せずにいる姿は皆似通っていた。
確かにきれいだ。
でも。

花火を上から見たことねえだろ?

そう言いかけて、止めた。
自分にとっての特等席は、あの空の上にある。
つれなくて、 ふてぶてしくて、それでもなおこの心を捉えて離さない、あの男と共に。

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久々のシリーズ越え。
黒ラベルから365読んでいただいてればなんとなく見える彼。
わかる人だけわかればよろし。
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CATEGORY : 365日のお題



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