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頭がキーンってする

2007.08.09 *Thu
赤、黄、緑、青。
並んだ瓶に入ったカラフルな液体。
「オレ、レモンな!」
「わかってないな~、やっぱブルーハワイだろ」
「あぁ?ブルーハワイなんて新参者だろ」
盛り上がるオレらの横でアーロンが黙々と氷を擦っていた。
「ほら、出来たぞ」
小さな白い氷の山が涼しげな透明の器に盛られている。
我先にとそれを取ってシロップをかけると、黄色と青の山が出来上がった。
ガキが残る一つに赤いシロップをかけた。
「イチゴでいい?アーロンカラー♪」
「かけた後で聞くな。まあ、俺は何でもいいが」
「お、アーロンはイチゴちゃんか。似合わねえ」
「ふん」
からかっても乗ってこないからつまらない。
卓を囲んでかき氷を食べ出す。
男三人でかき氷を食べる様ははたから見ればずいぶんおかしなものだろう。
特に黙々と氷イチゴを食べるアーロンの姿は笑える。
宇治金時だとか抹茶ならまだ似合うのだろうが。
「アーロン、頭キーンってしてんだろ」
「してないが?」
「眉間。シワ寄ってる」
眉間を指さすとすかさずガキが突っ込む。
「アーロンの眉間のシワはオプションだって」
「…煩い」
ムッとしながら掬った氷をパクリと口にしたアーロンの眉間のシワが更に深まった。
「ワハハハ!!ホントにキーンってしてんだろ」
「あははは」
「煩い…っ」
アーロンはスプーンを置いてこめかみを押さえている。
「ごちそーさま~!オレ出掛けてくるっ」
一足先に食べ終わったガキがバタバタと出て行った。
残された器はうっすらと青く色づいている。
「イチゴも食いてえな」
「早く言え、もう終わった」
アーロンは空になった皿を見せる。
それじゃなくて。
「ベエってしてみ」
「何だ?」
「舌。ベエって」
怪訝そうにアーロンが出してみせた舌はイチゴのシロップに染まっている。
「レモンも食う?」
きっと黄色くなっている自分の舌を出して見せると、アーロンは頭がキーンとした時のように顔を歪めた。
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