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時計の針

2007.06.04 *Mon
壁に掛かったシンプルな時計がそろそろ帰る時間だと告げていた。
露出した肌もそのままに俯せで枕に頭を沈めていた横の男が視線だけをこちらに向ける。
「時間を戻したいと思ったことってあるか」
脳裏に10年前のあの瞬間がちらりと浮かんだ。
しかし、もし時間を戻せるのならば、ジェクトはスピラに来ることはなくなるかもしれない。
シンに出会ったその時、引き返していれば自分に出会うこともなかったろう。
「あんたは?」
そう問い返すと、ジェクトは目を細めた。
「オレは戻してえ」
何故、と理由を聞く代わりにその目を見つめる。
しばしの沈黙の後、ジェクトはフッと笑いを漏らした。
「今日おめえに会った時間に戻って、もう一回ヤる」
知らずのうちに肩に入っていた力が緩むのを感じた。同時に口元が緩むのも。
「バカか…」
呆れた顔を見せれば目の前の男は笑いながら上体を起こした。
向けられた傷だらけの逞しい背中に向かって「そんなことは戻さずとも出来る」と呟くと、振り返ったジェクトの唇が降ってきた。

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