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This Archive : 2007年12月

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ゆく年くる年

2007.12.31 *Mon
12/1『今年も残り一ヶ月』の続きの話。


新年まであと僅か数十分、の大晦日。
ブラスカはユウナちゃんと親戚の集まりとやらへ向かい、ガキはチームメイトと年越しライブに出掛けている。
というわけで家にはアーロンと二人。
喜ばしい状況であるはずなのに現実的には何も期待出来ない。
なにせアーロンにはハッキリと『あんたには落ちない』宣言をされている。
年越し蕎麦も食い終わり、特別することもないまま、何となく部屋に帰るでもなく二人並んでソファーに座っていた。
しばらくすると、二人しかいないというのにアーロンは本を読み出す。
仕方なく、特に見たい番組もないのに手持ち無沙汰でチャンネルをリモコンで次々に変えていると、アーロンがちらっとこちらに視線を向けた。
「せわしない奴だな」
「…暇なんだよ」
「そんなに暇なら寝たらどうだ?」
「うーん……おっ、ここガキが行ってるとこじゃねえか?」
画面にはステージ上の若い女性アーティストが映っている。
確かティーダはこのライブに行っているはずだった。
「アイツ、映るかな」
「こんな小さくしか映らない中で見つかるわけないだろう」
時折映し出される客席に目を凝らすも、アーロンの言う通りカメラが遠すぎる。
しばらく画面を凝視していたが、止めた。
よくよく考えればいつも見てる顔をテレビで見る必要はない。
再度チャンネルを変え始めたものの、それにも飽きてしまってリモコンを放った。
それを拾いあげたアーロンは喋ったら聞こえなくなってしまう位までボリュームを落としてから読書を再開する。
数分その状態で過ごしたが、どうやらオレと話す気は全くないらしい。
「…寝るわ」
残された選択肢がそれしかないことを悟ったオレ部屋に帰ることにした。
アーロンが本から視線を上げチラリと時計を見る。
「おやすみな」
声を掛けて立ち上がろうとした所で「ジェクト」と呼び止められ、アーロンの方へ向き直った瞬間にチュッとキスをされた。
突然の事に嬉しいというよりも驚いてしまってオレの頭は疑問苻だらけでパンク寸前だ。
「…おめえ、オレに落ちないって言ってなかったか?」
「それは2007年の目標だろう。もう2008年だ」
アーロンはそんなことをしれっと言ってのける。
ふとテレビを見ると、芸能人が『新年おめでとうございます』と樽酒で乾杯していた。
「じゃあ、じゃあ…もうオレはおめえを落とせるってことか?」
「今年の目標はまだ決めてないから、どうだろうな」
オレは慌ててくすくすと笑うアーロンを抱き寄せる。
「ジェクトと○○しない、みてえな目標はもう止めてくれ」
「仕方がない、そうするか」
いいように遊ばれてる気もしないでもないが、この際そんなことはどうでもいい。
「ホントはもうオレに落ちてんじゃねえの?」
「そう見えるか?」
「……。今夜中にオレに夢中にならせてやるからみてろっつーの」
「くっくっ…頑張れよ」
余裕の笑いを捩伏せるように唇を重ねれば、アーロンも笑うのを止めて目を閉じる。
柄にもなく跳ねる鼓動が、どれだけ自分がアーロンに夢中になっているかを嫌というほど物語っているようだった。

………………………………………

たまにはアーロン主導も。
しかし年が変わった瞬間にチュッ!する程度の気持ちがあったにも関わらず『落ちてない』とはこれいかにw
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