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This Archive : 2007年08月

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夏の終わり

2007.08.31 *Fri
随分と涼しくなった夜風が風鈴をチリンと鳴らす。
「もう8月も終わりだな。やっと涼しくなる」
気持ち良さそうに黒髪を揺らすアーロンは夏が早く終わってほしいようだ。
「終わっちまうな」
縁側に腰掛けたままでぼんやりと相槌を打つ。
辺りから聞こえてくる虫の鳴き声もすっかり秋を醸し出していて、オレは柄にもなく感傷的になる。
「夏なんてただ暑いだけだろう、どこがいいんだ」
オレの気持ちを察したのか、アーロンが不思議そうな声で聞いてきたが、オレにだってよくわからない。
けど、夏はただ暑いだけじゃない。
海で泳いで、プールではしゃいで、祭で暴れて、花火で大騒ぎしてーーー
そう言うと「遊んでばかりだな」とアーロンが呆れて笑う。
そうだ、夏の記憶はいつでも目一杯遊んだことばかりだ。
「祭の後ってよ、なんか寂しいだろ」
音と光で溢れた祭の後、暗くて静かな夜道を歩いて帰る時。
動と静とでもいうように夢から覚めてしまったような、名残惜しい気持ち。
「夏が終わってく時ってのはそれに似てる」
「俺にはよくわからん。秋の方が過ごしやすいからな、夏が終わるのは嬉しい」
隣に腰を下ろしたアーロンは肩を竦める。
「多分、オレはガキなんだろーな」
夏は楽しい。
大騒ぎするにはもってこいの季節だと思う。
物思いに耽る秋の夜長なんてしんみりするものは性に合わない。
ちょっと浮かれてハメ外す夏が好きなのは、いつまでたっても成長してない証拠なのかもしれない。
「なんだ、今頃気付いたのか?」
わざと真面目な顔を作るアーロンに小さく「うるせえ」と舌打ちを返した。

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しんみりな秋の夜も好きですが。
お子様脳の私は夏の終わりを感じるととても淋しいです。
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